(1)加工性の良さが美しいデザインを可能にする。
ステンレス鋼は切断、溶接、曲げおよび絞りといった加工が行える。従って自由な発想のデザインを表現できる。
(2)多彩な表面仕上げがデザインをさらに引き立てる。
ステンレス鋼は、多彩な形状表現に加え、多彩な表面仕上げによる表現もプラスすることができる。その仕上げ方法はヘアライン、バフ、カラーエッチング、塗装などがある。
(3)耐候性に優れている。
クロム18%以上、ニッケル8%以上(18-8)を含む高級ステンレスを使用している。排気ガスなどの苛酷な環境においても、腐食の心配が少ないため長期間の使用に耐え、強度低下などによる安全性は損なわれることが少ない。
(4)ステンレスの汚れと錆
1)道路工事や建設工事の際に飛散する土砂、ほこり、鉄粉などの付着。
2)自動車の排気ガスなどによる亜硫酸ガス。
3)工場、ごみの焼却場、ビルの冷暖房設備などから出る煤煙、亜硫酸ガス。
4)海岸地帯の潮風や、塩分を含んだ雨水の影響。
5)温泉地帯で発生する各種のガス。
清掃方法
1.ごく軽い汚れの場合
乾いた布で乾拭きする程度で充分であるが、もし水拭きした場合は必ず乾いた布で拭き取る。この方法でなかなか取れない場合は、水拭き後、中性洗剤や石鹸水をスポンジや布に含ませ、拭き取る。この場合は水洗いまたは水拭き後、清浄な布または乾いた布で拭き取る。
2.表面に錆が生じてきた場合
水拭き後、中性洗剤の水溶液(約30倍にうすめる)を布に含ませて拭き取る。その後充分に水拭きする。スポンジ、ヘチマ、タワシなどを用いることもある。もし落ちにくい場合は、市販の清掃薬液を用いステンレス製のタワシでこすり落とすようにする。この場合は汚れを落した後、充分に水洗いをし、さらに乾いた布で拭き取る。そうしないと、前面に薄い黄色のシミが残ってしまう。
3.表面の錆が固着し、黄褐色に変色した場合
炭酸カルシューム(200メッシュ以下)または磨粉(300メッシュ)などを用いてこすり取る。鉄錆の付着による錆の発生の場合は、硝酸の希釈液(15~20%)で拭き取る。それでもあまり効果のない場合は、水拭き後フッ化水素酸(0.5~1.0%)を混ぜた液で洗浄するとほぼ除去することができる。
いずれの場合もゴム手袋を使用し、必ず水洗いまたは水拭きを行い、乾いた布で拭き取る。水洗いが不充分で薬液が残ると、かえってステンレス面の赤錆を誘発することがある。なお市販の清掃薬液を用いる場合も同様の注意が肝要である。
ステンレスの主な仕上げ状況
| 呼称 | 仕上げ状況 | 仕上げ方法 | |
|---|---|---|---|
| 1 | NO1 | 銀白色で光沢が無い | 熱間圧延後熱処理また酸洗処理をする |
| 2 | NO2D | にぶい灰色のつや消し | 上記またはつや消しロールで軽く冷延する |
| 3 | NO2B | 2D仕上げよりやや光沢あり | 2Dに適当な光沢を得る程度に冷間圧延する |
| 4 | BA | 鏡面に近い光沢 | 冷間圧延後光輝熱処理を施す |
| 5 | NO4 | 光沢のある細かい仕上げ | #150~180番研磨し光沢のある細かい目に仕上げる |
| 6 | #400 | BAに近い仕上げ | NO2B材を#400番研磨で仕上げる |
| 7 | ヘアーライン | 長く研磨目を入れたもの | 適当な粒度の研磨機で髪の毛の状態に仕上げる |
| 8 | エンボス | 凹凸の模様を入れたもの | ロールによって浮き出し模様を施す |
| 9 | エッチング | 化学処理での模様仕上げ | 図案を耐酸性被覆で覆い腐食溶解する |
