耐食性: 優れた保護皮膜と電気化学的犠牲防食作用により優れた防錆層を作り、
鉄を腐食から保護する。
経済性: 長期間にわたって防食効果があり、メンテナンスフリーなので
最も経済的に長期防食ができる。
密着性: 地金と亜鉛の合金反応による密着の為、衝撃や摩擦によって剥離することがない。
さらに形状に係わらず均一にめっきができる。

 

[亜鉛めっきの保護皮膜]

  亜鉛の場合 鉄の場合
錆の生成後
galvanized_a
galvanized_b
緻密なさびの薄膜が保護皮膜となる 粗目錆が進行する

 

[亜鉛めっきの犠牲防食作用]

  亜鉛めっき 塗装
キズの発生
galvanized_c
galvanized_d
腐食の進行
galvanized_c
galvanized_e
亜鉛の犠牲防食作用により鉄は腐食されない 粗い鉄さびにより塗膜が大きく破れ腐食が進行する

  

■溶融亜鉛めっきの規格(JIS H 8641)

種類 記号  付着量
  (g/㎡) 
硫酸銅
 試験回数
適用例(参考)
1種A HDZ A 4回 厚さ5㎜以下の鋼材・鋼製品、鋼管類、直径12㎜以上のボルト・ナット及び厚さ2.3㎜を超える座金類
1種B HDZ B 5回 厚さ5㎜を超える鋼材・鋼製品、鋼管類及び鋳鍛造品類
2種35 HDZ 35 350以上 厚さ1㎜以上2㎜以下の鋼材・鋼製品、径12㎜以上のボルト・ナット及び厚さ2.3㎜を超える座金類
2種40 HDZ 40 400以上 厚さ2㎜を超え3㎜以下の鋼材・鋼製品
及び鋳鍛造品類
2種45 HDZ 45 450以上 厚さ3㎜を超え5㎜以下の鋼材・鋼製品
及び鋳鍛造品類
2種50 HDZ 50 500以上 厚さ5㎜を超える鋼材・鋼製品
及び鋳鍛造品類
2種55 HDZ 55 550以上 過酷な腐食環境下で使用される鋼材・鋼製品
及び鋳鍛造品類

【備考】

1.HDZ55のめっきを要求するものは、素材の厚さ6mm以上であることが望ましい。素材の厚さが6mm未満のものに適用する場合は、事前に受渡当事者間の協定による。

2.表中、適用例の欄で示す厚さ及び直径は、呼称寸法による。

3.過酷な腐食環境は、海塩粒子濃度の高い海岸、凍結防止剤の散布される地域などをいう。

 

■溶融亜鉛めっきの推定耐用年数

一般社団法人日本溶融亜鉛鍍金協会は、大気中の溶融亜鉛めっきの耐用年数について亜鉛の付着量と使用環境別の亜鉛の腐食速度から、次式で計算できると説明しています。

耐用年数=亜鉛付着量(g/㎡)÷  腐食速度(g/㎡ 年)×  0.9

さらに、日本における使用環境別の平均腐食速度と耐用年数は、下表のとおりであり、使用環境別に耐用年数をグラフ化すると下図のように表現できるとしています。

  使用環境   

腐食速度

 (g/㎡/年) 

耐用年数(亜鉛

付着量550g/㎡)

都市・工業地帯

   8.0

     62

田園地帯

   4.4

   113

海岸地帯

   19.6

          25

  

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